表1. 分割回数(i)から治療期間(ti)を求める
↑クリックして拡大画像PDF表示

 

 照射開始曜日に応じて治療期間を導く関係式(表1)を用いることで、照射開始曜日による治療効果の比較を行うことができます。照射開始曜日をday0として比較すると、月曜日開始が最も効果的で、金曜日開始が最も治療効果が落ちる(生残率が上がる)ことがわかります(図16. A)。しかし、例えば月曜日に初診してその週の金曜日開始するのと次の月曜日から開始するのを迷うとき、月曜日から開始する方がよいと思いがちです。しかし、GLQモデルを用いて生残率を比較すると、初診から照射開始までの癌細胞の増殖があるので、週末をまたぐよりなるべく早く開始した方が効果的であることがわかります(図16. B)。ここでの増殖率は1%を仮定しています。

 

図16. 照射開始から 100 日後の生残率
↑クリックして拡大画像PDF表示


 この他の応用として、休止期間が生じた場合の照射の時期による治療効果の評価に応用することができます。
 以上示したGLQモデルは放射線治療の外部照射での時間-線量-効果関係を時間軸に沿って評価できる方法です。今後、さらに多くの臨床データーから得られるパラメーター定数の値が得られれば、より精度の高いモデルを導くことができるはずです。